初めてスタビのMODを購入したので、手入れ方法を調べました。
ネットで検索したり、Twitterを眺めてみたりしていると、どうやら「蜜蝋(みつろう)」が人気なようですね。
とはいえ何か大変そうだったし、「そもそもスタビって何よ?」ってレベルだったのでもう少し調べました。
まず結論ですが、スタビの保護を考えるのなら塗料はなんでもOKです。
- ワックス系:木材の肌触りを楽しむ
- ニス系の上塗り:水性なら使いやすい
- 缶スプレー:手っ取り早く仕上げる
人気の蜜蝋もワックス系になります。あとここでは本格的なスプレーガンは除外しますね。
「いや、お前は何者だよっ!」て思われる方もおられると思いますので、簡単に自己紹介します。
住宅の塗装職人として5年ほど働いていたので、木材のウレタン塗装は得意ですし、自然塗料なんかも塗ったりしていました。
あと大工としても5年経験していますので、わりと木材の扱いは慣れているほうです。
この記事では、僕なりにスタビの手入れについてまとめました。
初めてスタビMODを買ったけど「いや、マジどうしていいかわからんわ」って人向けの内容です。

サクッと塗装方法のコツも解説します。
そもそもスタビライズウッドってなに?

- 堅木にレジン(樹脂)を浸透させたもの
- 内部まで色がついているから色落ちがない
- 樹脂のおかげで木材の耐久性が高くなっている
ざっとまとめると上記のような感じだったので、僕は「缶スプレーでOK」と判断しました。
理由は、VAPEを使う環境に必要な「耐久性」を考えたときに、十分かつお手軽だったからですね。もちろん真似しなくてOKです。

少しずつ変化を楽しみ、スタビを育てていくのなら、やはり「磨き」がいいのかなと思います。大変ですけどね。
スタビライズウッドの手入れ方法は2種類!それぞれの違いとは?

手入れの方法は2種類、手間や仕上がりに違いがあるものの、どちらにもメリットがあるので必ず読んでくださいね。

ぶっちゃけ手入れをしなくても「劣化」を楽しめるので、正解はありません。
スタビの手入れ方法1:とにかく磨き上げる
- 木の肌触りを残せる
- 仕上がりが自然な雰囲気
- 育ててる感が半端ない
唯一のデメリットは手間がかかること。ペーパーの番手を徐々に上げていくので、仕上がるまで時間がかかります。
正直いうと木材の磨きはやったことないのですが、大工さんがやるカンナ仕上げに近いのかなと感じます。
磨きをかけると、木材の表面がツルッとしてツヤも上がるし、水をハジキやすくなります。最後にツヤだし塗料を塗るのが一般的ですね。

磨く=塗装が浸透しにくくなるので仕上げに「蜜蝋」を使うのであれば少量でOKです。
スタビの手入れ方法2:手軽に塗料で仕上げる
- 磨きの工程が楽になる
- ツヤの調整が簡単にできる
- 手入れがほとんど不要
デメリットは、「いかにも塗った」っていう仕上がりになることくらいですかね。
とはいっても、ツヤ抑えたらそこまで気にならないかなと、、、もし、ピカピカにしたいのならツヤ有りを2〜4回ほど塗装すればOKです。
塗った回数と同じだけ、#1500くらいのペーパーで「磨き」をするんですが、そこまで大変じゃありません。

この記事では缶スプレーで仕上げる工程を解説します。
仕上げはあなたの好みで選んでOK!
「蜜蝋」と「一般的な塗料」の大きな違いは塗膜(とまく)を作るかどうかにあります。
もし、定期的なメンテナンスが苦でないなら蜜蝋、できるだけ放置したいのならラッカーやウレタン系を使ってください。
蜜蝋などのワックス系
表面に塗膜を作らない、もしくはかなり薄いので木の呼吸を妨げることがない。
人体に与える影響を考えると、自然素材を使っている蜜蝋などが安心ですね。
ラッカーやウレタンの塗料
家具にも使われている塗料なので耐久性も高く、ツヤを上げやすい。
とくにウレタン塗料は密着性や耐久性が抜群。

汚れを防ぐためには、何かしらのメンテナンスは必須になります。
実際にやっているスタビライズウッドの手入れはこれ!手順を解説!

僕がやっているのは、どこにでも売っている缶スプレーで塗装する方法です。
もしかすると邪道かもしれないのですが、こんなやつもいるんだって感じでご覧ください。
- 直射日光に長時間当てない
- 火のそばで使わない(高温注意)
- 水に濡らさない(多少はOK)
キレイに塗装したからといって、上記のような環境では塗装がすぐ劣化します。普段と同じように大切に扱ってください。
まずはMODを養生する
それでは下準備として「分解」もしくは「養生」をしておきましょう。

バラすのが不安なら、上記のような感じで養生すればOK。
1000番くらいのぺーパーで研ぐ
#1000くらいでサッと目荒らしして、塗料が密着しやすい状態にしてください。
スタビMODは初めから表面の状態がきれいなので、軽く全体をペーパーがけすれば準備OK。
目安としては、全体が粉をふいている状態。ペーパーが細かすぎると磨きがかかるので、目荒しの意味がなくなります。

400〜#1000くらいが丁度いいです。
クリアスプレーで塗装する

塗装回数はあくまでも目安ですが、3回ほど。
ラッカースプレーは厚塗りすると、中がずっと乾かない状態になるので注意です。
ドライヤーを使いながら薄く塗り重ねるイメージで、塗り進めていく感じです。ここちょっと説明が難しいのですが、塗る量は少なくてOKですよ。
もし薄いなと感じたら回数を増やせばいいので、僕のいう3回は目安程度で考えてみてください。 一回に塗る量を増やすのは避けて、薄くいきましょう。

どんな塗料でも薄くが基本。厚塗りは禁止です。
必要なら磨いて仕上げる
塗装してからのほうが磨きやすいです。ピカピカにしたいのなら、塗装が終わってから磨きましょう。
ただし、磨き始めるのは、塗装が完了してから24時間以上経ってからにしてください。
ツヤ消し塗料を使えば、ツヤを抑えた自然な仕上がりにできます。

#5000以上のペーパーで軽く磨けばOK。
スタビライズウッドの手入れに必要な道具・初心者でも使いやすい塗料

わりと100均でも揃うので、費用も安く抑えられますよ!
100均で買えるもの
- マスキングテープ
- 缶スプレー(ツヤ有りクリアー)
- ペーパー(#2000までなら)
- ワックス塗装に使うスポンジ
- ふき取り用のマイクロファイバー
上記はダイソーに売っている道具です。塗装でツヤを上げるなら、すべて100均で揃いますね。
ダイソーには、乳白色(ほぼクリア)の水性ニスもあるのですが、色をハッキリ際立たせたいのなら使うのをやめておきましょう。
おすすめのクリア塗料
- ラッカースプレー
- ウレタンスプレー
- ウレタンニス(水性)
- ラッカースプレー
値段も安く、どこでも購入できます。個人的にはつや消しが好き。
- ウレタンスプレー
性能は抜群ですが、使い切りタイプで使い勝手が悪い。ラッカーよりも性能が高いのが売りですね。
- ウレタンニス(水性)
刷毛で簡単に塗れるのですが、厚塗りはダメ。なんならウエスで刷り込むように塗ってもOKです。
- 薄く塗る
- 乾燥
- ペーパー
上記を2回くらい繰り返せばだいたい収まります。あとは様子を見て回数を増やしてください。
天然素材の塗料
ここで紹介するのは「蜜蝋」と「ワックス系の塗料」です。
ワックスならホームセンターでも手に入るので、お好きなもの選んでください。
- 蜜蝋
あんまり量使わないと思うので、少量タイプを選んでください。
もし固くて塗りにくい場合は、ドライヤーで温めれば柔らかくなって塗りやすいですよ。蜜蝋は65度になれば 溶けてきます。
- ブライワックス
- ビンテージワックス
ワックスの基本的に使い方は一緒です。ウエスで簡単に塗れるのが特徴。食器洗い用のスポンジ(柔らかい部分)で塗ったりもできます。
まとめ:スタビウッドの手入れは自分のスタイルでOK!
- なるべく乾燥させない
- 水には濡らさない
- 直射日光に当てない
無塗装の木材は「人の肌」と同じような扱いが必要です。最低限の保湿をすれば、木が割れてきたりしにくくなります。
とはいえ、そもそもレジンが木材の中に浸透しているので、基本的な「強度」が一般的な木材よりも高い。
初心者でも手入れできると思うので、ぜひチャレンジしてください!
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